注記に関する表示方法の変更について

2012年11月06日 更新

■ ご質問

例えば、損益計算書において販売費及び一般管理費の科目に一括して掲記し、その主要な費目及び金額を注記している場合に、重要性の観点から主要な費目の一つを変更したときには、表示方法の変更として注記の組替えを行い、比較情報を作成することになりますか。

 

■ 回 答

1.「表示方法」とは、財務諸表の作成にあたって採用した表示の方法(注記による開示も含む。)をいうものとされ、「表示方法の変更」とは、従来、採用していた一般に公正妥当と認められた表示方法から他の一般に公正妥当と認められた表示方法に変更することをいうとされています。

したがって、前事業年度まで「販売費及び一般管理費」として表示している場合において、重要性が高まったことから主要な費目を独立科目として別掲することとした場合にも、表示方法の変更に該当するものと考えられますので、原則として、前期の注記の組替えを行い表示方法の変更に関する注記を行うことになります。

 

重要性がない場合には注記を省略することができることになっています。(会計制度委員会研究報告「比較情報の取扱いに関する研究報告」Q9)なお、財務諸表の表示方法を変更した場合には、次の項目を注記することになっています。
① 財務諸表の組替の内容
② 財務諸表の組替を行った理由
③ 組替えられた過去の財務諸表の主な項目の金額
④ 原則的な取扱いが実務上不可能な場合には、その理由
2.販売費及び一般管理費のうち主要な費目を変更している場合の事例を示すと次のようになります。

(連結損益計算書関係)
*1 販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は次のとおりであります。

(前連結会計年度)(当連結会計年度)
役員報酬  ××  ××
給料手当  ××  ××
減価償却費  ××  ××
旅費交通費  ××  ××
不動産賃借料  10  80

(表示方法の変更)
「不動産賃借料」は、当連結会計年度より、販売費及び一般管理費の総額の 100 分の 10 を超えたため掲記しております。

前連結会計年度における「不動産賃借料」は 10 百万円であります。

この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額の組替えを行っております。