修正再表示について教えてください

2015年09月11日 更新

■ ご質問
 
当期に固定資産除却損が多額に計上されています。これは、過去において当該固定資産の耐用年数の見積りが正確でなかったこと、又は過去に減損損失が適正に計上されなかったことのために発生したものと考えて、過年度遡及会計基準により修正再表示することになりますか。

■ 回 答

 当期に多額の除却損が発生しても、除却の原因が当期に発生した事象によるものであれば修正再表示(*)の必要はないことになります。
 しかし、過去に事実の見落としや誤解、又は会計方針の適用の誤りなどがあったことを原因として、耐用年数の見積りが合理的でなかったり、又は減損損失が計上されなかったことにより、多額の除却損が生じる場合が考えられます。このように除却損の発生が、過去の事象に起因する場合には、修正再表示の対象になるものと考えられます(企業会計基準第24号「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」第4項(8))。

* 修正再表示
 過去の財務諸表における誤謬の訂正を財務諸表に反映すること

 なお、過去の誤謬の修正再表示に係る追加情報の記載事例は、次の通りです。

(追加情報)
 (過去の誤謬の修正再表示)
  (貸借対照表関係)

 前事業年度において、保険積立金が誤って前払費用に計上されていました。前事業年度の財務諸表は、この誤謬を訂正するために修正再表示しております。
 修正再表示の結果、修正再表示を行う前と比べて、前事業年度の貸借対照表は前払費用が××千円減少し、保険積立金が××千円増加しております。

  (損益計算書関係)

 前事業年度において、退職給付費用が誤って××千円少なく計上されていました。前事業年度の財務諸表は、この誤謬を訂正するために修正再表示しております。修正再表示の結果、修正再表示を行う前と比べて、前事業年度の損益計算書は売上原価が××千円、販売費及び一般管理費が××千円それぞれ増加し、営業利益、経常利益、税引前当期純利益及び当期純利益がそれぞれ××千円減少しております。

  (キャッシュ・フロー計算書関係)

 貸借対照表関係及び損益計算書関係に記載した修正再表示を行った結果、修正再表示を行う前と比べて、前事業年度のキャッシュ・フロー計算書は、営業活動によるキャッシュ・フローが××千円、財務活動によるキャッシュ・フローが××千円それぞれ減少し、投資活動によるキャッシュ・フローが××千円増加しております。

   (税効果会計関係)

1 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

  前連結会計年度
(平成××年3月31日)  
当連結会計年度
(平成××年3月31日)  
繰延税金資産    
修正再表示による影響額   ×××千円    -  

                                                         以 上